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HOW TO2017.2.14 (Tue)

プロモーターになりたい人に読んでほしい、メディアとのお付き合いで大切なこと

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  • 松永梨恵子 | Rieko Matsunaga
  • 株式会社シグナル メディアプロモーター

こんにちは。メディアプロモーターの松永です。
私たちメディアプロモーターは、クライアントの商材をメディアに取り上げてもらうために活動する、いわば広報・マーケティングの担当者様のサポート役です。

今回は、メディアプロモーターの仕事に興味がある学生さんや、メディアプロモーターへの転職を考えている人のために、私がプロモート活動で大切にしていることをお伝えしたいと思います。

はじめに、メディアプロモーターの仕事についておさらい

メディアプロモーターは、忙しい広報・マーケティング担当者様の代わりに商材をメディアに紹介するのが主な仕事です。取り上げてもらいたいメディアにプレスリリースを送ったり面会したりして、PRしたい商品やサービス、イベントなどをアピールしています。

メディアに商材を取り上げてもらうために大切なのは、まず商材を知って、興味を持ってもらうことです。だから、いくつものメディアに「こういう商品(サービス)があるんですよ、知ってますか?」と紹介していくんです。

広報・マーケティング担当者様がたくさんのメディアにアプローチするのは大変ですし、新しくできたメディアをチェックして関係を築くことまでは手が回らないということも多いです。メディアプロモーターは、そういった負担を減らすために活用していただいています。

商材をメディアに取り上げてもらえることになったら、盛り込んでほしい情報を伝えたり、原稿チェックをしたり(メディアによっては事前のチェックNGのこともあります)、細かいところではインタビューの日程調整、質問事項の確認や当日の進行もします。

プロモート活動を委託するメリットは、第三者を通すことで、「こういうことはやめてほしい」「こういう取り上げ方をしてほしい」といった希望をメディアに伝えやすくなるという点にもあるんです。

メディアと良いリレーションを築くために大切にしていること

メディアプロモーターにとって、メディア関係者は大切なパートナーです。お付き合いをする上では、こちらがお願いをするばかりではなく相手にもメリットを感じてもらい、良い関係を維持できるように心がけています。ここでは、そのために私がしていることを具体的にご紹介します。

(1)メディア関係者との面会前はきちんとそのメディアをチェック

当たり前のことですが、面会前にはそのメディアをきちんと見ておきます。相手のことを知らずに会いに行くのは失礼ですし、面会したときに、「こういう記事を出されているのを見てアプローチしたんです」などと伝えられれば、相手も悪い気はしないものです。

さらに、面会する担当者が書いた記事があるかチェックして、それも読んでおきます。会ったときにその記事の話をすることで、「こういうのに興味あるんですか?」と話が盛り上がって、仲良くなれることもあります。

この、「事前にメディアを調べてその話をする」というのは、面会する方へのあいさつのようなもの。良い関係を築くのための基本として、必ず実践するようにしています。

(2)PRする商材にプラスアルファの情報を

PRする商材について深く理解していないと、メディアの担当者から思いもよらない質問が来たときにその場で答えることができません。それと同時に、メディアは常に新しい情報を求めているもの。だから、商材や業界、競合他社のことを知っておくのに加えて、商材に関連したトレンド情報も仕入れておく必要があるんです。

たとえば、商材が美容系のサプリメントであれば、どういう成分が入っていてどういう特性があるのか、他社ではどういう商品を出しているのか、今注目されている美容成分は何かという情報を持ってメディア担当者との面会に臨みます。

ただ説明するのではなく、伝え方も大事。たとえば、「食物繊維が入っています」ではなく、「ゴボウの○倍の食物繊維が入っているんですよ」とキャッチ―な表現を使うことで、メディアにより響きやすくなることが期待できます。

商材そのものでなくても、「最近は“腹筋女子”がきてるらしいですよ」などの話ができると、その情報をもとに健康関連の商材を絡めて紹介してもらえることもあります。プラスアルファの情報を提供することで、メディアは商材を取り上げる切り口を発見しやすくなり、結果的に露出が増えることにつながるんです。

(3)クライアントとメディアに中立なスタンスで

メディアプロモーターにとっては、クライアントとの関係も大切ですし、メディアとの関係も大切です。だから、クライアントの利益のためにメディアに偏った情報を伝えるようなことはしないように心がけています。

どんな商材であっても、長所だけしかないなんてことはあり得ません。商材の長所、短所はメディアの担当者にも素直に伝えます。そのときは、

「この商品はAはできますが、Bはできないんです。だから、Bの機能を重視する人にはおすすめできません。でも、気軽にAの機能だけを使ってみたい人にはピッタリなので、そういう人におすすめしたいんです」

といった伝え方をします。こうすれば、商材の良さを損なうことなく本当のことが伝えられます。

(4)メディアにお願いごとをされたら、できるだけ協力する

メディアとの関係は、こちらからお願いをするばかりではありません。メディア側から、「こういう人に取材できませんか?」「こういうネタありませんか?」といった相談を受けたら、社内でも声をかけ合ってできるだけ情報を提供しています。こうすることで、メディアプロモーターと付き合うメリットをメディア側にも感じてもらえるようにしているんです。

提供した情報から企画が生まれることもあって、以前、「カラーメイクがすごくはやってるんですよ」と伝えたことがきっかけで、メディアでメイクの企画が立ち上がったこともありました。

良いリレーションができていれば、逆にクライアントから商品開発のために「どういう商品があったらうれしいか?」など、メディアのターゲット層の声を聞きたいと言われたときにも、協力してもらいやすくなります。まさに、持ちつ持たれつの関係です。

メディアプロモーターに向いているタイプとは

メディアプロモーターはプレスリリースを作ったり、クライアントやメディアに提供する資料を作ったり、原稿をチェックしたりとデスクワークもありつつ、クライアントやメディアとの面会、取材への立ち合いといった外での仕事もあり、とても忙しいです。でも、やっぱり楽しい仕事だとも思っています。

この仕事をしていてうれしいのは、商材がたくさんメディアに露出できたときや、クライアントから「すごく売れました!」と言われたとき。あとは、街中で自分がPRしてる商材の話を聞けるとうれしいですね。携帯でニュースなどを見ながら「ねえ、これ知ってる?」「かわいくない?」と話している声を聞くと、「それ、私がPRしてるやつ!」とテンションが上がります。

こうしたことに喜びを感じられる人、知らないことは謙虚に学んでいく姿勢を持っている人、あとは人と話すのが好きな人だったら、メディアプロモーターに向いているんじゃないかなと思います。

構成:福田さや香