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SPECIAL2017.6.09 (Fri)

相談メシ!第1回「妻に注意されたことをリスト化していますが直りません」

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  • 松本圭司 | Keiji Matsumoto
  • 株式会社シグナル CTO

こんにちは。シグナルCTOの松本です。

僕は、食事を通じたコミュニケーションが好きで、毎日のように部下を誘ってランチをしています。ただ、大勢での食事はにぎやかで楽しい反面、一人ひとりとなかなか深い話ができません。

そこで今回、シグナルバナナの連載企画として、社員と1対1でランチへ行き、悩みごとなど何でも話してもらう場をつくることにしました。題して、『相談メシ!』。

僕が皆の悩みを解決し、さらに飯も奢るというよくよく考えてみると個人的にプラス要素のない企画ですが、「メンバーの悩みを(適当に)聞きながら、おいしいご飯を食べるのは、案外悪くないかも」と自分を偽り、第1回を開催する決心をしました。せっかくなので赤坂周辺のおすすめのお店も紹介していきたいと思います。

記念すべき1人目は、今年4月に入社したばかりのWebディレクターの堀君。写真の通り、一風変わった雰囲気を醸し出す彼。

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既婚男性の中には、奥さんから「靴下を脱ぎっぱなしにしないで!」など、細かいことで怒られ続けている方が少なくないと思いますが、堀君もその1人。奥さんから何度も同じことを注意されているものの、なかなか改善できずに悩んでいるようです――。

同じ失敗を繰り返さないベストな方法を知りたいです

今回ランチをするお店は“一件目に紹介するなら絶対ここ”と決めていた、「一つ木 竹林草」。少し割高ですが、見ての通り小鉢が多く、魚がおいしい割烹料理店です。高級店なのにランチはリーズナブルで、お昼からしっぽり飲んでる常連さんもいらっしゃったりします。小鉢を突きつつ相談内容を聞いてみました。

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松本 早速だけど、何に悩んでいるの?

 プライベートのことで言いづらいんですけど、奥さんから注意されたことを何度も繰り返してしまうので何か解決方法があれば教えてほしいです。

松本 うーん。この類いの悩みに僕が偉そうにアドバイスすると、記事を見た奥さんが「自分だって、全然できてないくせに!」ってあきれるパターンかもね(笑)まあいいや、具体的に、どんなことを注意されるの?

 つい最近だと、ポケットに入れていた携帯や財布を、飲食店で無防備にポンって置いたことですね。「忘れたり盗まれたりするから、ちゃんとしまっておいて!」と何度か注意されたことがあるんですけど、またやってしまいました。

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松本 わかる! 僕もそれやる。今まさに、この畳の上に置いてるし(笑)

 一応、対策は練っています。仕事でToDoリストを作るように、注意されたことを一つひとつ箇条書きにしているんですよ。それをチェックすることで直していこうと考えているんですけど、なかなかうまくいかなくて……。

松本 それは違うんじゃない? 「皿洗いをする」とか「頼まれたものを買って帰る」とかだったら、ToDoリスト化するのに適しているのかもしれないけど、“貴重品を無防備に置かない”っていうのは、そもそもToDoじゃないよね。

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松本 早速、僕の考えを言うよ! 今のケースで言うと、僕も同じように貴重品を身の回りにポンって置く人なんですけど、尻ポケットに何も入ってない方が断然座りやすいわけで、何が悪いか正直よくわかっていないんです。その状態で、仮に妻から注意されたから改めようと努力しても、3日間くらいでまた元に戻ると思うんだよね。

だから僕だったら、「あなた(妻)は、『貴重品を無防備に置くのはよくない!』って注意するけど、僕は財布をポケットに入れたままだとすごく居心地が悪くて、ついついポケットから出してしまう。だから、盗まれないように持っててちょうだい」という感じで、妻に頼んでみるだろうな。

つまり、「その行為をしちゃうことによって、起こってしまう最悪な事態を防ぐ」っていう観点で、お互いの要望を満たせるよう話し合ってみるのが得策だと思う。今の堀君は多分、「注意されないようにすること」に意識が向いてるよね。でも、このケースの問題って結局は、貴重品を無くさなければいいだけの話でしょ。

 確かに! 注意されないようにしようと頭が固くなってて、その方向性では考えていませんでした。

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松本 あとは、注意されている行為のメリット・デメリットを考えるのもいいと思う。これは誤解を招きそうな例だけど、わかりやすい例と思うからお酒の話で説明するね。僕は基本的に泥酔するのが大好きで、できれば常に泥酔したいと思っている人間なんです。

 はい。なんとなく想像できます(笑)

松本 だけど、奥さんは僕に、「記憶を無くすくらい泥酔するのは、やめてほしい!」と言ってくるわけです。奥さんの言い分としては、僕が酔っ払ったまま子どもと遊ぶと、凄く豪快な遊び方をして危なっかしいから。

僕が泥酔することのメリットは、“自分自身がただただ楽しめる”ということ。デメリットは、“もしかしたら子どもに怪我をさせるかもしれない”ということ。この2つを照らし合わせたら、明らかにデメリットを問題視しないといけない。だから僕は、「わかった。極力、泥酔はしないようにするね」ってなるんですよね。

何が言いたいのかと言うと、相手の要求と自分の要求に差異があるのに、自分の要求を伝えず押し殺しても、納得も理解もしていないがゆえに身にもつかない。だから注意されたことを何度も繰り返しちゃう。つまり「ダメ!」って注意された行為が、どうしてダメなのか自分の中できちんと理解できていないと、いくら意識してても行動に移せないし、直らないよねってこと。

会社みたいに上下関係があるわけじゃないんだし、本当に直らないんだったら、時間をおいて話し合いをしてみるのも手だと思う。感情的に言われたりするとお互い聞く耳を持てない時もあったりするけど、時間をおくことで相手の意見も深く理解できたり、相手も堀君の主張を聞くことによって譲歩したり、何か別の対策を提案したりしてくれるかもしれない。今みたいに無駄に頭固くして悩まなくても、解決策は意外とたくさんあるはずだよ。

もしかしたら堀君は、話し合いの数が足りないんじゃないのかな?

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 確かに、松本さんが今言ったような、メリット・デメリットを明らかにして、どうしていけば良いかっていうような話し合いはしたことが無かったかもしれないです。しかも、注意されている内容が本当に悪いことと思えてなかったのも、直らない原因だったのかも。言われたから直すっていう流れじゃなくて、夫婦でちゃんと話し合いをすることで、お互いに納得できる解決策を探れるってことですね。

松本 僕はそうだと思っています。僕の経験を基にしか話せないんですけど、悩みに対する回答になってますか?

 もちろんです。解決できたかどうかは、僕が実践して初めてわかるってところもあるので何ともいえないですが、最初にこの悩みを相談しようって思ったのは、純粋に松本さんの見解を知りたいなって思ったからなんです。いつもテキパキと仕事をこなしている松本さんが、プライベートの問題をどう対処しているのか、とても気になっていて。それを知れただけでも、今日はすごく満足しています!

松本 それは良かった。嬉しいこと言ってくれるじゃないか! 今後も、堀君には今の調子で楽しく仕事をやっていってほしいです。

 もちろんです! これからも、ご機嫌に頑張ります。ありがとうございました。

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夫婦のことを振り返るいい機会になりました

アドバイスをしていく中で自分の日頃の言動を思い返してみましたが、僕もまだまだ妻に諦めてもらってることが多いことに気がつきました。奥さんから注意されたことを素直に受け止めたり、指摘されたことを書き出したりして、自分の悪いところを一生懸命に直そうとしている堀君の真摯な姿勢を見習いたいなと思います。

次は、僕のお財布事情により安くて気軽に行けるようなお店をご紹介します!お楽しみに。

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<取材協力>
板前割烹 一つ木 竹林草
所在地:東京都港区赤坂3-21-14 TS共和六番館5F
電話番号:03-3582-9490
https://goo.gl/lfWyGD

構成:入松川周子

写真:福田さや香