
【産休育休座談会・後編】産休・育休を取った社員の本音とは?
前編でお伝えした育児をしながら働いている社員たちの本音。座談会の後編では、仕事への取り組み方や会社全体のことについて話が展開しました。
柔軟な働き方ができるのはシグナルの魅力ですね。
――シグナルはチームで仕事をするのが基本になっていますが、仕事と育児を両立させるうえで工夫していることはありますか?
磯貝:私がキャパオーバーになると、周りの人が気づいてくれて、「終わってない仕事があったらやりますよ」と率先して声をかけてくれます。育児をしているかどうかに関わらず、チームで仕事をしてフォローし合うことを全員が意識していますね。
熊倉:自分のスケジュールを共有して、抱えている仕事をチームで可視化できるように意識しています。育休前よりも人に頼れるようになりましたね。

熊倉愛也佳。2014年に入社し、コンサルティング2部でPRコンサルティングを担当。2018年5月から産休・育休を取得。
奥原:自分から助けを求めるのはなかなか難しいですよね。育児経験者である自分が今後、助けが必要かどうかを先に聞いてあげないといけないなと思っています。
磯貝:子どもや家庭の状況によって一人ひとり違いますしね。
熊倉:温かい言葉をかけてもらえるだけでも気持ちが楽になるので、私もそうしていきたいです。
奥原:育児をしている側からも大変さを発信しないと伝わらない側面もあると思います。朝に保育園に送って行っていることをわざわざ言わないですしね。
磯貝:出がけにグズったりして、スケジュール通りにいかなくて苦労したりはありますよね。
熊倉:伝え方は難しいですね。今は夕方に保育園にお迎えに行ける環境を作ってもらっています。お迎えに行って、その後にリモートで仕事をすることも、引き継ぐこともあります。在宅ワークはコロナの前から認めてもらい、週2回ほど在宅勤務をしていました。柔軟な働き方ができるのはシグナルの魅力ですね。
人に対して温かいカルチャーを再確認できました。
――育児をしながら働く社員を歓迎する会社のカルチャーがあるんですね。一緒に働くメンバーの理解や協力は得られていますか?
奥原:音楽家時代は完璧主義で、一人で完結させるような仕事の仕方をしていたので、人と共同で何かをする経験が少ないという自覚がありました。そのため、会社という枠組みに入って、人とコミュニケーションをして仕事をすることは、自分にとっては実験的な側面がありました。
今となってはその決断をして、シグナルに入って良かったと思っています。育休に入る時に人とコミュニケーションしながら働くことの幸せを実感しました。上司を含め、チームのメンバーが快く送り出してくれて、シグナル全体にある、人に対して温かいカルチャーを再確認できました。

奥原祐太。2021年2月から3カ月育休を取得。2018年に入社し、SNSプロモーション部でSNSを活用したプロモーション及びマーケティング支援、ソーシャルリスニングを担当。2児の父。
熊倉:子どもとの時間を大切にしたいという気持ちが大きくなったので、バリバリ働いていた時と比べると仕事への比重は下がっているかもしれませんが、仕事は社会との接点という意味でも大切にしています。今は自分が教えてもらった営業のスキルなどを還元し、人を育てることで組織に貢献するタイミングだと感じています。仕事と家のバランスには個人差も変化もあるので、それぞれの事情を受け入れてくれる文化があるなと感じています。
会社として働き方の選択肢を今後も増やしていきたいです。
――チームで仕事をすることの利点について、詳しく教えてください。
磯貝:誰かができないことを他の誰かがフォローできるように、チーム体制で仕事をしていることには大きな意味があると感じています。
奥原:僕のチームもそうですね。必ずバディ制を組んでいて、極力1人では案件を担当しないようにしています。誰かが休んでも大丈夫な状態に常日頃からしています。
熊倉:どのチームもそうなっているので、産休や育休の話に限らず、安心して働けるのかなと思います。
――リモートワークや時短勤務など、シグナルでも働き方が多様になってきていると感じます。
奥原:コロナ禍も影響し、在宅勤務を選択できるようになっています。育児をしながら仕事をする場合、リモートワークはありがたいですね。業種的にもリモートワークは相性がよく、仕事がしやすいです。
磯貝:時短できっちり上がれるような職種をさらに多く作ることで、より働きやすくなると思っています。バリバリ働きたい人はバリバリ働いて、時短で帰りたい人は早めに帰る。会社として働き方の選択肢を今後も増やしていきたいですね。

磯貝美貴。2013年に入社し、プロモート部でメディアプロモートの統括を担当。2018年10月から産休・育休を取得。
奥原:シグナルは平均年齢が低く、まだ結婚や育児について具体的には考えていない社員も多いかもしれません。ただ、産休や育休を含めた子育て事情について、社会情勢も含めて会社全体でアップデートしていきたいですね。そうすることで、子どもを持つ・持たないに関わらず、より働きやすい環境になると思います。
熊倉:今は働き方を変える必要な人が出てきたら、組織として柔軟に対応し、ポジションを作っています。今後、多様な働き方を必要とする人が増えれば、制度もより充実していくと思います。
――そろそろ終わりの時間が近づいてきました。今日の話を振り返ってみて、いかがでしょうか。
奥原:こうやって話していると、上司やチーム全員、そして仕事を引き継いでくれたメンバーにあらためて感謝の気持ちがわいてきました。
熊倉:今も感謝の日々です。保育園からの急な呼び出しでできなくなった仕事を引き受けてくれたり、お迎えのために16時半以降にミーティングを入れないようにしてくれたり、資料の確認を別のマネージャーが見てくれたり。フォローし合えるチーム作りをしてくれているので、とても働きやすいです。
磯貝:産休前に若手の育成をもっとやりたかったので心配もあったのですが、「大丈夫だから!」と送り出してくれてありがたかったことを思い出しました。育休中は「こんな人が入社したよ」などと会社の状況を共有してくれていましたし、ランチにも誘ってくれたので、気持ちの上でも戻りやすかったです。今も早く帰る時に他のメンバーがフォローしてくれているので感謝していますね。