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SPECIAL2020.12.17 (Thu)

【2020年12月】Twitter版ストーリーズ「フリート」が提供開始!Instagramに「キーワード検索」機能が追加?主要SNS最新情報

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  • 奥原祐太 | Yuta Okuhara
  • 株式会社シグナル SNSディレクター

こんにちは。SNSディレクターの奥原です。
新型コロナウイルス感染拡大が再度進んでいます。オフライン→オンラインへの生活様式が浸透してきていますが、今回の外出自粛で今後さらに根付くことが推察されます。その中で各SNSプラットフォームもそれに合わせてどんどんとアップデートされていますので、一緒にチェックしていきましょう。

Instagram

ついに!Instagramに「キーワード検索」が可能に?

頑なにハッシュタグ検索しか提供してこなかったInstagramがキーワード検索機能をアメリカ、イギリス、カナダ、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランドの6カ国で提供開始しました。これにより複数の単語での検索が可能になり、探している情報に辿り着きやすくなります。他方でInstagramにおけるSEO対策が必要になってくるとも言えます。具体的にはハッシュタグ選定よりも投稿文章の内容が肝になってくるということです。表示される検索順位にはInstagramの興味関心アルゴリズムが適応されると考えられるので、より投稿へのエンゲージメントが重要になり、質の高いフォロワーがついているアカウントが強くなってきます。

また、今まではハッシュタグ検索で「スクロールしながら探す」という本屋で本を探すよう検索行動でしたが、今後はその「周り道」がなくなることで、検索中に起こる未知との遭遇が少なくなってくると考えられます。タグるという行為が変化し、新たな検索行動が生まれる可能性が示唆されようとしています。

日本語の対応時期は未定ですが、そう遠くない未来には機能アップデートがあると思われます。今のうちに複数の単語での検索に耐えうる投稿設計、ひいては質の高いフォロワーを獲得できるアカウント設計を考えておくことをオススメします。

まとめ機能「ガイド」が全ユーザーに拡大

Instagramの投稿をまとめて格納できる機能がローンチされ、全世界のユーザーが使用できるようになりました。

自社商品のおすすめリストを作ったり、新商品情報をアーカイブしたり、UGCを集めてリスト化したりと企業アカウントにとっては嬉しい機能が満載です。タイトルや画像だけではなく、テキストも追記できるので伝えたいポイントを予め伝えられるのも魅力です。ぜひ活用してみてください!

まとめ機能をまとめると…
・投稿を任意のカテゴリ毎にまとめて格納できる
・自分の投稿だけでなく、他のユーザーの投稿もまとめられる
・画像だけでなくテキストも入れられることにより簡単なモーメントのように利用できる

「リール」と「ショップ」のタブがアプリ画面に追加

Instagramアプリ画面に「リール」と「Instagramショップ」専用タブが追加されました。ホームや発見タブ、プロフィールと並んでアプリ画面の下部に表示されます。リールタブをタップすると、TikTokのように短尺動画を延々と見ることができます(見過ぎに注意)。ショップタブは、ショッピング機能を使っているアカウントや投稿を見ることができます。

2つとも興味関心軸に沿って表示されるため、ユーザーごとに最適化されたおすすめコンテンツを見ることが可能です。今回のUI変更に伴う最大のポイントは「発見」です。フォローしているユーザーのコンテンツを見るだけでなく、Instagramのレコメンドアルゴリズムにより新しいコンテンツとの出会いを提供している点が大きなトピックスとなります。企業アカウントにとっては投稿内容をフォロワーだけでなく新しいユーザーとの出会いの場であることを意識した運用コンテンツ開発が必要になってくるでしょう。

ショッピング機能がIGTVとリールでも使えるように

フィードとストーリーズ以外にIGTVとリールでも商品をタグ付けできるようになりました。プラットフォーム上で、ECへの遷移箇所をどんどん拡張しており、クリエイティブによっては商品やサービスを欲する潜在層への強力なツールになります。

また「発見」という行為に注目しているInstagramでは、ユーザー自身も気づいていない「潜在ニーズの発掘」に最適なプラットフォームになりつつあります。

クリエイター支援ができる投げ銭機能が日本でも開始

インフルエンサーやクリエイターのライブ配信中に、配信者へ直接支援ができる投げ銭機能が追加されました。ユーザーが有料の「バッジ」を購入し、配信者を応援できる仕組みです。バッジは120円、250円、610円の3種類があり、購入すると「ユーザーのアカウント名」と「購入したバッジアイコン」がライブのコメント欄に表示されます。

推し文化がある日本では、支援するインフルエンサーやクリエイターに自分を認識してもらえるチャンスでもあるので日本でマッチしそうなアップデートと考えます。

Twitter

Twitter版ストーリーズ「フリート」がローンチ


Twitter版ストーリーズとも言える「フリート」が日本でローンチされました。タイムライン上部にフォローしているアカウントのアイコンが並び、フリートを投稿しているユーザーを確認できます。Twitterの意図としては、24時間で消えるので普段のツイートよりももっと気軽な投稿内容をアウトプットできる受け口として搭載した機能のようです。

ただ、匿名性が強いTwitterユーザーの間では、閲覧したユーザーの「足跡がつく」(mixiを思い出しますね)ことに対して懸念を抱く意見が多く見られました。鍵アカウントでも足跡がついてしまうため、プライベート保護の観点からの指摘のようです。とはいえ、まだローンチされたばかりなので今後ユーザーの意見を取り入れた機能変更を経てもっと使いやすくなると思われます。

企業アカウントにとってフリートはどのように使えるのかという点では、キャンペーンや新商品の投稿などをタイムラインに投稿するだけではなく、フリートを使って再度訴求することが考えられます。また、InstagramのストーリーズのようにUGCにコメントをつけて投稿することも良いかもしれません。新しい機能が出たらまず使ってみることも重要なのでどんどん試してみるのがおすすめです。

「リンク先の記事を読まずにRT」を防止する機能を提供開始、いいねも対象になる?

みなさんは記事を読まずにリツイートしたことはありませんか?Twitterではよく事実とは違った情報が拡散し、炎上することが多々あります。このアップデートはフェイクニュース拡散防止の観点から搭載された機能です。リンクを開かずにRTしようとすると、ポップアップで警告がでます。 Twitterによると、テスト時には、表示を見た後に記事を開いた利用者は40%増加したとのことです。また「いいね」に関しても同様の警告を適用するようです。

一時的に引用リツイートがデフォルトに、大統領選の影響で

11月の米大統領選の影響で、リツイート(RT)ボタンを押すとデフォルトで引用RT画面に遷移する仕様に一時的に変更されました。RTへのアクション数を増やすことでデマ拡散を防ぐのが目的でしたが、公式Twitterは、「ユーザーの“思慮深い拡散”を促そうと、コメント付きでRTする「引用RT」を標準にしたが、狙い通りにいかなかった」と述べ、RTと引用RTをワンタッチで選べる元の仕様に戻しました。

dislikeボタンがTwitterに搭載される?

Twitterのプロダクト責任者Kayvon Beykpour氏が、「dislike(よくないね)」ボタンの実装を検討していることを明らかにしました。「機能の開発よりも現実の問題に注力してほしい」というユーザーのツイートに答える形で語ったもので、一時トレンドワードにもなりました。

dislikeボタンの役割として予想されるのが誹謗中傷やフェイクニュース、公序良俗に反することや差別などへの反対意思表明に使える一方、日本トレンドリサーチが日本のユーザー1,000人に対して行った調査では、約6割のユーザーが「不要」と答えたようです。反対意見の中には「dislikeボタンによる誹謗中傷が増えそう」といった本末転倒になり得ることを懸念する意見も。

ユーザーが増えプラットフォームがインフラ化すると多種多様な人がおり、さまざまな意見が飛び交います。企業アカウントにとってはひとつひとつの情報発信に最新の注意を払う必要が出てきています。炎上しないように(例えしたとしても)「我々はこういう意思の元、発信した」という世情に鑑みた確固たるブランドとしての軸を定めて行くことが重要です。

認証バッジが2021年に申請再開へ

2017年に停止していた認証バッジの申請を再開するようです。それに伴い認証バッジに関するポリシーを公開してユーザーからフィードバックを求めています。まだついていない企業アカウントにとっては朗報といえるニュースではないでしょうか?

Facebook

マッチング機能「Facebook Dating」がヨーロッパでリリース

https://www.facebook.com/dating

Facebookアプリ上に新しいタブとして搭載され、ユーザーの興味関心や過去の行動データに基づくマッチング機能です。相手に「いいね」やメッセージを送ったり、「恋愛対象」であることを伝えたりできるようです。日本でのローンチは発表されていません。

Facebookが総額3億円を「国内の中小企業向けに援助」

businessinsiderによると、Facebook Japanは9月24日、東京都内の中小規模の企業に対する助成プログラムを開始したとのこと。中小企業約690社に対し、1社あたり25万円の助成金に加え、15万円分の広告クレジットを供与する取り組みで、コロナによる打撃を受けた企業や飲食店などをサポートする内容となっています。Facebook広告はターゲティング精度が高いため、上手く活用すれば商品の訴求や来店促進などに活用できます。広告費で悩んでいる企業にとっては嬉しい援助施策と言えそうです。

YouTube

短尺動画「Shorts」を提供開始

YouTubeで15秒のショートムービーを作成できるサービスがインドで開始されます。動画編集ツールや速度調整、タイマー、カウントダウンなどの機能があり、さながらTikTokのようです。Instagramのリールもそうですが、短尺動画を見続けるためには「レコメンドアルゴリズム」の精度が重要となってきます。自分にとって面白いと思える動画がどのくらいの精度で流れてくるのかが重要です。YouTubeのアルゴリズムがどのようなレコメンドをしてくるのかによって今後の動向が変わってきそうですね。

ショッピング機能のテストを開始

まだ開発段階とのことですが、YouTubeもECとの連携を強化しようとしています。購買行動において商品を比較検討する場合、YouTubeで詳細を調べる人も多い(私調べ)と考えられるので上手く行けば購買に繋がる導線として有効になる可能性が高いです。

TikTok

アメリカの商務省が「TikTok」新規ダウンロード禁止の見送りを発表

つい先月までTikTokの存続が危ぶまれるようなニュースが続いていましたが、アメリカでの新規ダウンロード禁止は見送りになったようです。オラクルとウォルマートとの業務提携も決まっており、アメリカでのサービス拡大中止は一旦避けられたように思えます。

ソニー・ミュージックエンタテインメントと新たなライセンス契約を締結

この契約の締結により、ソニーの新しいアーティストの楽曲がプラットフォーム上で使用できるようになります。また、ソニー所属のアーティストはTikTokでのプロモーションが可能になり、若年層への訴求がよりしやすくなります。TikTokから流行る曲も多いのでプロモーションの観点から今後も多くのレコード会社と契約が進みそうですね。

各プラットフォームに短尺動画機能が登場

今回も各SNSにおいて重要なアップデートがたくさんありました。特に顕著なのは各プラットフォームで短尺動画やかんたんに近況をアップできるストーリーズ的機能が搭載されていることです。特に、短尺動画での訴求は今後企業アカウントにとって注力ポイントだと考えます。ユーザーの可処分時間は1日24時間しかありません。そのため1分という短い時間でも大変貴重なものとなってきます。また、ユーザー自身、コンテンツが溢れているこの世界で最も効率的で質のいい情報を取得できる場所を求めています。多くのユーザーが集まればそこは企業にとって格好の宣伝の場となりえますが、あくまで主体はユーザーであることを忘れてはいけません。企業は、ユーザーのインサイトを読み解き、ユーザーライクなネイティブな発信を心がけていくことが重要となってきます。そのためにはプラットフォームが現在どのような方向へ向かっているのかを常にウォッチする必要があります。今回もみなさまのお役にたてれば幸いです。