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SPECIAL2018.12.21 (Fri)

青学陸上競技部に学ぶ、目標管理でチームの力を高めるために大切なこと

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  • 寺尾絵梨香 | Erika Terao
  • 株式会社シグナル Webディレクター

こんにちは。Webディレクターの寺尾です。
みなさん駅伝はお好きですか?私は大の陸上競技ファンで、「大学三大駅伝」と呼ばれる全日本大学駅伝、出雲駅伝、箱根駅伝は毎年見ています。

駅伝は見る側に感動を与えてくれるだけでなく、実はビジネス観点での学びも与えてくれるんです。その中でも、特に私が参考にしている青山学院大学の目標管理についてご紹介します。

青学を箱根駅伝優勝へと導いた目標管理

2018年の箱根駅伝で総合優勝を果たした青山学院大学(以下、青学)は、かつて33年間も箱根駅伝への出場が途絶えたままとなっていました。

そんな青学を優勝にまで導いたのが、2003年11月に監督に就任した原晋さんです。陸上選手を引退後、「伝説の営業マン」と呼ばれるほどビジネスの才能を発揮していた原監督。彼が青学の陸上競技部員たちに行わせたのが、一人ひとりの目標管理でした。

その方法は、1年間の目標、1カ月の目標、大事な試合や合宿ごとの目標を、目標達成のためのアクションとともに、それぞれA4用紙1枚に書かせるというもの。何を目標にするべきか、そのためにどうするべきかは、部員一人ひとりに考えさせています。

監督はチーム全体の目指す方向性から逸れないようにフィードバックはしますが、あくまで部員が自主性をもって行動できるように育てているんです。

書いた目標はチームで共有

書かれた目標は、部員たちが生活する寮の壁に貼り、本人だけでなく周囲の部員にも共有しているそうです。駅伝はチーム戦。他の部員の目標を知り、互いにアドバイスをさせることで、チーム内の理解、連帯を高めるためです。

また、目標に対する進捗確認は、月1回のグループミーティングで行っています。学年や能力、故障などの状況を分けずにグループを組み、お互いの目標と進捗を語らせることで、チームに貢献するにはどうすればよいかを、やはり自分の頭で考えるようになるのです。

こうした目標管理によって、個人の力、チームの力が伸ばされた結果、青学は箱根駅伝で優勝できるまでに成長しました。

目標管理はビジネス界でも以前から採用されていますが、この青学の例を見ていると、私たちもただ会社の業績を上げるための目標を立てるのではなく、自分がどうなりたいのか、そのために何をするべきかに重きを置いて考えることが大切だと改めて気づかされます。

なぜなら、会社もいわばチームであり、個人の力を伸ばしていかなければ、チームである会社の成長もないからです。

私も、後輩育成に目標管理を採り入れています

実は1カ月ほど前から、私には新たな後輩(といっても同い年なのですが)ができています。

彼女の育成には、上記の考えのもと、個人の力を伸ばすために目標管理を採用しています。青学の方法とは違うのですが、私が採用している方法を紹介します。

まず、ディレクターとして必要な基礎スキルを定め、それぞれの習熟度を5段階で自己評価してもらい、その結果をもとに、どんなスキルを伸ばしていきたいか、どうなりたいかを後輩自身に目標設定してもらっています。

【基礎スキル(例)】
・管理能力
スケジュール管理/クオリティ管理/チーム管理 など
・プランニング能力
ヒアリング能力/情報収集能力/問題提議能力 など

また、上記の基礎スキル以外に、「+αスキル」というものも設定してもらいます。

これは、基礎スキルを備えた上で、さらに本人が目指す方向性に合った他のスキル――たとえばライティングや広告・SNSなどの知識、アートディレクションなど――をプラスしていこうというものです。

Webディレクターの仕事は多岐にわたるため、いろいろな仕事をしているうちに、自分がどうなりたいかを見失ってしまうことも考えられます。

目標を明確にして共有することで、本人が望むスキルを伸ばせる仕事を割り振ったり、より高いレベルへと到達するにはどうしたらよいのかを一緒に話し合ったりしていければと思っています。

もうすぐ箱根駅伝。初心者におすすめなのは5区の山

目標管理の実行は、まだまだ試行錯誤している段階。細かな仕事も多いディレクターがもっと評価され、成長できる場を作れるよう、他のチームメンバーの意見も参考にしながらブラッシュアップしていくつもりです。

さて、目標管理にフォーカスしてお話ししてきましたが、来月はいよいよ箱根駅伝です。青学だけでなく、各校がそれぞれの戦略にもとづいて、熱い戦いを繰り広げます(個人的には、10年以上応援している明治大学が2年ぶりに箱根路に戻ってくるのが楽しみです!)。

一見ひたすら走っているように見えるかもしれませんが、どこで攻めるか、どうかわすかなど、そこには真剣な駆け引きがあります。

箱根駅伝は往路復路合わせて10区間。同じように見える道も、それぞれの区間に特徴があり、どんなランナーが配置されるかというのも楽しみの1つです。どこを楽しんだらよいかわからないという方は、まず5区の山の区間を観戦してみてはいかがでしょうか?

「山を制する者は箱根を制する」と言われますが、標高874メートルまで登った後、標高724メートルまで下るというこの険しい区間にはドラマが生まれやすいです。ぜひ、注目してみてください。

【参考書籍】
・「逆転のメソッド」(著・原晋)

構成:福田さや香