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HOW TO2017.11.17 (Fri)

【地域活性化】メディア露出がアップする地方PRのコツとは?

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  • 山上高広 | Takahiro Yamagami
  • 株式会社シグナル PRコンサルタント

こんにちは。PRコンサルタントの山上です。
僕は前職で地方自治体の広報担当をしていた経験があるのですが、自治体のPRにおける課題の1つに、地元の記者クラブに加入していないメディアとのリレーション構築の難しさが挙げられるのではないかと思います。

そこで今回は、かつての僕のように地方自治体の広報に取り組む方のために、当時の体験談も交えつつ地方PR成功のコツをご紹介したいと思います。

【その1】ご当地ならではのコンテンツを作る

まずは、メディアに取り上げてもらうためのコンテンツづくりです。わかりやすいものでは、ご当地グルメが人気ですね。例に漏れず、僕も地元の活性化のためにご当地ホットドッグを開発した経験があります。

ご当地コンテンツづくりにおけるポイントは、次の3つです。

(1)地場産品や地域の歴史を見直し、コンテンツ作りのヒントを得る

古くからある特産品をそのまま活用する場合だけでなく、新しいプロダクトを作る場合でも、メディア露出を前提とするなら地域のストーリーと絡めやすい要素を盛りこむことが必要です。たとえば、僕のいた自治体では歴史あるハム工場で作ったソーセージを使ったホットドッグを開発し、メディアには歴史的背景とともに紹介してもらいました。

(2)メディアに取り上げてもらうためのフックになりそうな要素を盛り込む

ご当地グルメの必勝策としてよく言われているのが、語呂合わせです。コンテンツに語呂合わせの要素を盛り込めば、メディアはそれをフックに取り上げやすくなります。僕が行ったのは、ホットドッグにはさむソーセージの太さを地名にちなんだサイズにしたこと。ただこれだけでフックになるんですから、使わない手はないです。

(3)プロダクトを作る場合は生産量の担保も忘れずに

忘れてはいけないのが、生産量の担保です。せっかくメディアに取り上げてもらえたのに、いざ販売を開始してみたら生産が追い付かなかった……なんてことがないよう、量産が可能なものを用意しましょう。

【その2】メディアに提供する情報は相手に合わせて足し引きを

ご当地コンテンツを作ってリリースを発信すると、メディア側から声がかかるようになります。ここまではある程度受け身でもOKです。ただし、声がかかったらそのチャンスを逃さないために気を付けるべきことがあります。

それは、メディアの担当者がどんなネタを欲しがっているのかを読み取ること。メディア側は、用意している企画にはまるネタを欲しています。ですから相手の話をきちんと聞いて、欲しがっている情報を提供し、そうでない情報は省くことも必要です。

このとき、間違っても杓子定規に一から十までを語ってはいけません。こちらはいくら地元への思い入れが強くても、メディアの担当者にとっては企画にはまるかどうかが全て。相手の欲しい情報を提供できなければ、取り上げてもらえないのです。

もし、用意したコンテンツがうまくメディアに取り上げてもらえない場合は、コンテンツではなくコミュニケーションを見直すことが有効な場合もあるかもしれません。

【その3】地元企業や近隣の自治体と手を組む

せっかく接点ができたメディアに忘れられないようにするには、リリースなどで情報を発信し続ける必要があります。ですが、情報発信を継続しようとするとネタに困ることもあるでしょう。そんな時は、地元企業や近くの自治体に目を向けてみるのがおすすめです。

たとえば、地元企業から地域貢献したいというオファーが来てはいないでしょうか? CSR活動の一環として自治体への協力を申し出る企業は多いですが、自治体側に受け入れの用意ができていないと、社長と市長が握手して終わりなどとなりがちです。「せっかくのご当地コンテンツを活かして一緒に何かできないか?」など、自治体側から企画を提案してみてはいかがでしょうか。

また、企業だけでなく近隣の自治体と協働することもできますよね。たとえば観光客を増やしたい場合なら、隣の町の観光名所を一緒にアピールして自分の地域にも立ち寄ってもらうなどです。自治体同士の線引きなど観光客には関係ありませんから、手を組んでしまえばいいんです。

こうして周囲とどんどん仲良くなって一緒に活動していけば、メディアに露出できるネタが増えていきますし、地域にとっても訪れる人にとってもメリットのある企画が生まれるのではないでしょうか。

コツをつかんで上手に発信していきましょう

自治体側がメディアにどう取り上げてもらおうか悩んでいる一方で、メディアは自治体からのネタを欲しがっていることもあります。僕が自治体の広報を担当していた時も、お付き合いのあった記者の方から、「他の自治体はあまり情報をくれないんですよね」なんて言われたことがありました。今回ご紹介したコツが、この不幸なすれ違いの解消に役立てばうれしいです。

最後に、地方自治体のPRにおいてもメディアへの効果的なアプローチはPR会社の得意とするところです。もし地域のPRをする上で困ったことがあれば、シグナルにご相談ください。

構成:福田さや香