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HOW TO2017.10.18 (Wed)

服屋だった僕が、どのようにして未経験からWebエンジニアになったのか

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  • 村山浩靖 | Hiroyasu Murayama
  • 株式会社シグナル Webエンジニア

こんにちは。Webエンジニアの村山です。
僕の経歴はエンジニアとしては少し変わっていて、シグナルに入社する前はアパレルの販売員をしたり、ECサイトで服の販売をしたりしていました。当時、コーディングに関してはほぼ初心者。そんな状態からどのようにして技術を身に付けたのか? 僕の経験を語ることで、これからWebエンジニアになりたい人の助けになるのではと思い、ここでご紹介します。

最初に少し僕の経歴についてお話しします

Webエンジニアになる前の僕は、20歳のときに新卒で就職したサーバの運用保守の仕事を3年足らずで辞め、その後アパレルの販売員を経て、自分で立ち上げたECサイトで革製品を販売していました。サイトを立ち上げたと言っても、知識としては学生時代にHTMLを少しかじったことがあった程度でしたから、他のサイトのコードを参考になんとか作り上げたしょぼいものだったのですが。

当時の売り上げは年間300~400万円程度。仕入れにお金がかかるので、あまり資金的な余裕はありませんでした。そのため、居酒屋やコールセンターなどでアルバイトをしつつ、細々とサイトを運営して生計を立てる日々……。思い返してみると、20代のころの僕にはプライベートと言えるものがほとんどありませんでしたね。

これじゃダメだ、と思ったのが今から4年ほど前の28歳のころ。ちゃんとキャリアを積める仕事をしようと、派遣社員として入ったのがシグナルでした。仕事はWebサイトの運用から始め、その1年後に正社員に誘われたのを機にWebエンジニアになることに。紆余曲折を経て、30歳手前にしてようやく続けていきたいと思える仕事に出会えたのです。

Webエンジニアとして成長するために読んだ本

僕の場合はOJTを通じて上司や先輩からいろいろなことを教わることができましたが、プライベートでも平日は毎日2時間程度、土日のいずれかは4~5時間程度コーディングの勉強をしていました。Web制作に関する知識は書籍よりもネットのほうが豊富にあるので、調べものをする場合は9割方インターネット検索を使っています。ただし、書籍のほうが体系的に記述されているため、基礎を学びたいときは書籍も併用しています。ここでは実際に僕が参考にした本をご紹介します。

(1)『3日でマスターPHP』

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コーディングをするにあたって、最初に読んだ本が『3日でマスターPHP』です。PHPの基本的な文法が学べます。本当に3日で読み終わりますので、PHPの入門にはよいのではないでしょうか。

(2)『パーフェクトPHP』

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Webエンジニアとして働きだして3か月後くらいに読んだのが、『パーフェクトPHP』です。PHPに関して体系的に解説されているので、文法などの基礎を押さえた上でPHPのさらに深い知識を身に付けたいときにおすすめです。

(3)『CakePHP2 実践入門』

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『CakePHP2 実践入門』も、『パーフェクトPHP』と同じころに読んだ本です。CakePHP2は少し古いフレームワークなのですが、この本自体が個人的には理解しやすく、フレームワーク初心者の僕にはとても助かった本です。サンプルを参考に、実際にアプリケーションを作りながらCakePHPを使った開発を学ぶことができます。

(4)『改訂新版JavaScript本格入門』

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Webエンジニアになって1年後くらいに読んだのが、『改訂新版JavaScript本格入門』です。Web界隈では結構有名な本なのではないでしょうか。JavaScriptの基礎から実践的な知識まで学ぶことができます。僕の場合は、必要な箇所を拾い読みする形で使いました。

Webエンジニアとしての成長のステップ

成長の段階はどういった環境に身を置いているかによって当然変わってきますが、参考までに僕がWebエンジニアとしてどのようにステップアップしていったかをご紹介します。

最初のころ

1ページのLPを制作するのに、1週間以上かかる。自分では出来上がったように思っていても、先輩にチェックしてもらうと対応もれが多く見つかる状態。

3か月後

LP制作を1週間かからずに仕上げられるように。コーディングに加えて、VPSを利用したサーバ構築も手掛け始める。

半年後

CMSを利用したコーポレートサイト制作を一人で行えるように。AWSを利用して冗長化構成のサーバ環境構築を行う。

1年後

簡単な内容のLP制作なら1~2日で完成できるように。このころ初めてJavaScriptに触れる。AWS(CloudFormation)を利用した自動サーバ環境構築を行う。

2年後の現在

Web制作で一般的に使われている動きであればJavaScriptで実現できるようになり、メモリ使用量を意識したプログラムの作成も可能に。AWSのサービスを利用して、チャットボットや画像認識サービスなどを遊びながら学んでいる。

最近では、「Serverless Architectures」というコンセプトに興味があり、楽しそうなサービスを模索中です。LP制作に四苦八苦していたころに比べると視野が広がり、できることもかなり増えてきました。

自分を消費するのか、経験を積み重ねていくのか

かつて、仕事とは自分を消費していくもののように感じていました。でも、Webエンジニアになってからは、この仕事なら日々知識を吸収し、キャリアを積み上げていけると感じています。

Webだけでなく、エンジニアとしてやっていくためには常に学び続けなければならないのが宿命です。それは人によっては大変そうに映るかもしれません。実際、わからないことを調べているときは大変な部分もあります。それでも、新しく学んだ知識を活かしたサービスを作って同僚と見せ合うなど、楽しんで技術を身に付けることだってできます。決して大変なことばかりではないですよ。

技術の向上に近道はないですが、学ぼうとする気持ちがあればWebエンジニアに転身することは不可能ではありません。この長く迷走した僕の体験談が、Webエンジニアになりたい人の参考になれば幸いです。

※書籍の紹介にはAmazonアソシエイトを利用しています。

構成:福田さや香