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HOW TO2018.8.16 (Thu)

中途社員に定着してもらうには? 相談しやすい関係を築くコミュニケーション術

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  • 屋敷翔大 | Shota Yashiki
  • 株式会社シグナル 管理部スタッフ

こんにちは。シグナル管理部の屋敷です。
現在のシグナルは新卒採用も強化していますが、実はこれまでは経験者採用の割合が高く、多くの中途入社者が活躍しています。

シグナルには入社後の定着率が比較的高いという特徴があります。では、それぞれ異なるバックグラウンドを持つ入社者に会社に溶け込んでもらい、安心して活躍してもらうには、どうすればよいのでしょうか? 入社後のサポートも行う管理部のスタッフとして、僕が入社者に対して実践していることをご紹介したいと思います。

入社者を孤立させない、相談しやすい関係づくり

中途採用であっても新卒採用であっても、意識すべきポイントは同じです。それは、いつでも相談しやすい雰囲気をつくり、入社者を孤立させないこと。そのためには、「いつでも相談してくださいね」と相手に伝えるだけでは不十分です。

僕の場合、次のような具体的なアクションを心がけることで、気軽に相談してもらえる社員を目指しています。

1.とにかく自分から話しかける

入社者に自分から話しかけてもらうのはハードルが高いものです。そのため、まずは社内で顔を合わせたときに僕から話しかけ、慣れてもらうようにしています。たとえば、備品を探していたり、共用の冷蔵庫にドリンクを取りに来たりといったちょっとしたタイミングで話しかけています。

慣れてもらうことが目的ですので、雑談で結構です。話す内容よりも、回数を重ねて徐々に心理的なハードルを下げていくことが大切です。

2.きちんと相手の名前を呼ぶ

一般的に、人は自分の名前を呼んでくれた相手には信頼感や好感を持ちやすい傾向があります(心理学では「ネームコーリング」と呼ばれるテクニックです)。入社者の場合、入社して間もない自分の名前をきちんと覚えて呼んでもらえたなら、なおさらうれしいものです。意識的に名前を呼びましょう。

ちなみに僕は人の名前を覚えるのが得意なのですが、特別なことをしているわけではありません。初めて会う人に対しては、心の中でその人の名前を何度も唱えてその場で覚えるようにしています。

3.いつも笑顔を心がける

たとえ困った時でも、いつもムスッとしている人には相談しづらいですよね。そのため僕は、誰と話すときにも笑顔を心がけています。初めは意識的に表情をつくる必要がありますが、習慣化すると自然にできるようになります。

もしかすると、僕のことを「いつもヘラヘラしている」と思っている人もいるかもしれません。でも、自分の威厳を示したいあまりに話しかけづらい人になってしまうくらいなら、誰からも「対等で相談しやすい人」と思ってもらえるほうがいいと考えています。

4. DiSC®のタイプ別にコミュニケーションする

シグナルの社員は入社後にDiSC®理論に基づく自己分析を行い、その結果を社内で共有しています。これを日頃から参考にし、良好なコミュニケーション体験をしてもらうことで、入社者から「話しやすい」「また話してみよう」と思ってもらえるようにしています。

DiSC®の詳細な説明はここでは省略しますが、次の行動特性のうちどの要素が突出しているかを分析し、組織内のコミュニケーションに役立てるツールとお考えください。

D(主導)……直接的で決断が早い
i(感化)……楽観的で社交的
S(安定)……思いやりがあり、協力的
C(慎重)……緻密で正確

参考:https://www.hrd-inc.co.jp/whatsdisc/

たとえば、Dの要素が強い人には結論から話すようにし、iの要素が強い人には雑談を交えてフレンドリーに話すなど、その人が持つ特性に応じてコミュニケーションを変えています(各タイプについて詳しく知りたい方は、HRD社のDiSC®紹介ページをご覧ください)。

5.相談されたら断らない

さて、めでたく努力が実り、入社者から相談を持ちかけられたとします。しかし、せっかく声をかけられたのに忙しくて断ってしまっては、次はないかもしれません。とはいえ、どうしても忙しい時はどうすればいいのでしょうか?

僕の場合は、少し待ってもらったとしても、必ず相談に応じる姿勢を示すように意識しています。ついやりがちなのが、「今はちょっと忙しくて……」などと曖昧に断ってしまうパターンですが、そうではなく「一瞬だけ待ってもらえますか?」と伝えたり、手が離せない場合には対応可能な時間帯を伝えたりと、後で必ず時間をとることを強調しています。

6.話は最後まで聞く

いざ相談を受ける際に大切にしているのは、相手の話を最後まで聞くことです。特に入社したての人が相手の場合、どうしても知識の差があるために途中で遮って話してしまいたくなるかもしれません。しかし、それをしてしまうと「きちんと話を聞いてもらえなかった」という印象が相手に残ってしまいます。

相談においては、結論だけでなくプロセスも重要だと僕は考えています。相手の意図をきちんと汲み取り、理解した上で結論を導き出すことで相談者は満足し、「次もまた相談してみよう」と思ってもらえるのではないでしょうか。

入社者が楽しく働けば職場はもっと楽しく

僕がこうして入社者のサポートに力を入れているのは、決して仕事のためだけではありません。根底には、「人生は楽しまないと」という思いがあり、自分だけでなく入社者にも楽しく働いてもらいたいのです。

一度きりの人生ですから、せっかく働くのなら楽しい環境で働いた方がいいに決まっています。こうした取り組みを続けることで楽しく働く人が増えれば、自分ももっと楽しくなる。そういった好循環が生まれるのではないかと思っています。

構成:福田さや香