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CASE STUDY2017.4.07 (Fri)

【事例】チョコをもらいたいのは12:08!? 調査データを活用したバレンタインイベントのPR

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  • 奥佳郎 | Yoshiro Oku
  • 株式会社シグナル 調査PR担当

こんにちは。調査PR担当の奥です。
PRでは、話題作りのためにクリスマスやハロウィンなどの恒例イベントと商材を絡めたプレスリリースを発信する手法がよく使われますが、こうしたイベントでは他社も同じようなことを考えているものです。さまざまな企業がプレスリリースを発信する中、他社とは異なる新しい話題を発信するにはどうしたらいいのでしょうか。

このようなときに、効果的な方法として調査PRがあります。よく、「30代女性の4人に1人が〇〇!?」といった見出しで始まるWebメディアの記事がありますが、その元ネタであるアンケート調査を実施してPRに活用するというものです。

アンケート調査で分かった新事実をプレスリリースに盛り込むことができれば、メディアからの注目度が変わります。今回は調査PRを効果的に活用した例として、バレンタインにまつわる新事実を発信し、「ねとらぼ」や「ロケットニュース24」をはじめとする数多くのメディアに取り上げられた事例をご紹介します!

イベントにたくさんのメディアを誘致したい

ご依頼をくださったのは、セブン&アイ・ホールディングス様。男性限定で行うバレンタインチョコの試食会イベントに先駆けて、メディアに調査結果をリリースしたいというご相談を受けました。

イベント前にバレンタインに関する面白いデータを世に打ち出すことで、たくさんのメディアを試食会イベントに誘致したいというご意向があったのです。

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今年1月に行われたバレンタインイベントの様子。試食会のほかに、若手俳優によるトークショーも開催。当日はモデルやインフルエンサーなど50名もの男性が集まりました。

インパクトのあるデータを調査PRで導き出すには

例年、バレンタインデー前には多数の企業やメディアが情報を発信します。もちろんバレンタイン関連の既存調査も数多くあり、その中で新たな切り口を見つけ出さなければなりません。どのように切り口を見つけ出し、注目されやすい調査結果を生み出したのか? 実際にプレスリリースに掲載した調査結果とともにご説明します。

結果をどう見せれば、人が動いてくれるのかを意識

調査結果01
まずご紹介するのは、さまざまなメディアの記事タイトルにもなった「男性がチョコをもらいたい時間の平均は12:08」という結果です。

この結果を導き出した「チョコをもらいたい時間は?」という質問は、過去のアンケート調査で、男性がチョコを“もらいたい時間”にフォーカスした話題がなかったことから生まれました。ポイントは、時間帯ではなく、「〇〇時〇〇分」という“1分刻み”で答えられるようにしたところ。「12時台にもらいたい」と言われてもインパクトは薄いですが、「12:08にもらいたい」とピンポイントで言われれば「なんで!?」と興味を引くきっかけとなります。

アンケートではその時間を選んだ理由も聞いておき、回答で多かった「昼休憩中で周りを気にしなくていいから」といった声も結果に添えました。こうすることで説得力がアップし、結果的に「その時間に渡してみようかな?」と思われやすくなっています。

このように、調査を設計する際には結果をどう見せれば人は動いてくれるのか、という視点が欠かせないというわけです。

さらに、「チョコをもらったことのある時間」の回答結果を並べ、「もらいたい時間」とのギャップを見せることで、より「意外な事実であること」を強調しています。

“なんとなく思っていること”も数値化することで“共感できるデータ”へ

調査結果02
こちらは、バレンタインに対する男性の期待値を示す結果です。チョコをもらう男性の本音を数値で引き出したいと思い、「本命チョコをもらえると期待していますか?」「本命チョコをもらえたら嬉しいですか?」と質問しました。

男性がどのくらいチョコに期待してくれているかは、女性にとって気になる内容。男性の期待値があまり高くはないことは予想していましたが、「期待値が低いながらも、やっぱりもらうとうれしい!」という結果を打ち出せれば、改めてバレンタインというイベントに関心を向けることができると考えたのです。

世の中の実態をリアルな数値として出すことで、「なんとなく思っていること」を「共感できるデータ」に変換できるのも、アンケート調査ならではのポイントです。

バレンタインの意義を見つめ直すための質問も設定

調査結果03
最後にご紹介するのは、本命チョコをもらった後の恋の進展について、「相手を意識するようになったか」「結婚したか」を質問した結果です。この結果には、良い意味で期待を裏切られました。

この質問をした背景には、今の時代、バレンタインに本命チョコを渡す人はそこまでいないのではないかという仮説がありました。そこへ、少数であっても「本命チョコをもらったことがきっかけで結婚した」人がいることをデータで示せれば、バレンタインの意義を見直してもらえるんじゃないかと思ったのです。

結果、バレンタインがきっかけで結婚した人は全体の8%もいることが明らかになりました。10人に1人とまではいきませんでしたが、「思っていたほど少なくない」と感じる人も多いでしょう。この結果が世に出ることで、「バレンタインに勇気を出してチョコを渡せば、それがきっかけで好きな人と結婚できる可能性がある」と、恋する女性が行動を起こすきっかけになるのではないでしょうか。

これらの結果をプレスリリースとして発信し、バレンタインの重要性を改めて示したことで、イベントの関心へもつなげられたのではないかと思います。

調査結果を引き立てるインフォグラフィックス

調査票の設計・集計のみならず、前出のインフォグラフィックスもシグナルで制作しています。今回、数多くのメディアに露出できたのは、インフォグラフィックスを活用して調査結果を効果的に表現できたということも大きな理由だったと思います。

Webメディアの場合、目を引く画像がプレスリリースに入っているかどうかが露出を左右することもあります。そのため、表やグラフよりも視覚的にわかりやすいインフォグラフィックスが効果を発揮するのです。特に、今回はバレンタインという華やかなテーマだったので、よりキャッチーに結果を見せられるよう意識して制作しました。

調査データを活用することで新たな切り口で情報を発信できる

冒頭でお伝えした通り、本件は多数のメディアに露出することができました。その結果として、試食会イベントには想定の約2倍のメディアが来場。「イベントにたくさんのメディアを誘致したい」というクライアントの希望も叶えることができました。さらに、当初は予定されていませんでしたが、イベントではインフォグラフィックスを使った調査結果発表の場も設けられ、盛り上がりを見せたのです。

この事例から、毎年恒例のイベントでも調査PRを活用すれば、新たな切り口で情報を発信できることがおわかりいただけたのではないでしょうか。「自社商品やサービスをPRするネタが思いつかない」「もっと効果的なPR方法を探したい」という方、ぜひシグナルにご相談ください!

構成:入松川周子